葬儀の費用を賢く抑えつつ、細かな配慮が行き届いた式にしたいのであれば、芳名帳テンプレートの自作に挑戦してみる価値は十分にあります。専門の業者に発注しなくても、家庭にあるエクセルやワードといったソフトを使えば、市販品以上に使い勝手の良いオリジナルの芳名帳を作成することが可能です。まずエクセルを立ち上げたら、ページ設定をA4の横向きにし、余白を上下左右それぞれ20ミリメートル程度確保します。次に、見出しとして左から「No」「氏名」「住所」「電話番号」「故人との関係」という列を作ります。ここでのコツは、列の幅の配分です。住所欄は最も長くなるため、全体の50パーセント程度の幅を割り当て、逆に電話番号欄などは15パーセント程度に抑えるといったメリハリをつけます。フォントサイズは、見出しを12ポイント、記入欄の目安となるダミー文字を14ポイント程度に設定すると視認性が良くなります。セルの書式設定で、セルの高さを30ピクセルから40ピクセル程度に広げ、下線だけを引くスタイルにすれば、すっきりとしたデザインになります。すべてを枠線で囲むよりも、横線だけのデザインの方がモダンで、かつ記入もしやすいという声が多いです。また、ページの下部にはページ番号を「1/20」のように入れておくと、万が一ページがバラバラになった際も順番をすぐに戻すことができます。自作の最大のメリットは、故人の趣味や人となりに合わせてデザインを微調整できる点にあります。例えば、花が好きだった故人のために、ページの隅に淡いグレースケールで花のイラストをあしらうだけで、事務的な名簿が温かな思い出の記録へと変わります。完成したテンプレートはPDF形式で保存しておけば、コンビニエンスストアのマルチコピー機などでいつでも高品質な印刷が可能です。膨大な情報を後の整理で扱うことになるため、エクセルで作成しておけば、葬儀後に手書きの情報をデジタル化する際のフォーマットとしてもそのまま流用でき、一石二鳥の効果が得られます。自分たちで心を込めて作った芳名帳は、参列してくれた方々への感謝の気持ちを形にするための、最も身近な道具となるでしょう。
葬儀用芳名帳テンプレートの自作ガイドとエクセル設定